YUICHI FKUDA 福田雄一 [ 脚本・監督 ]

FILMOGRAPHY

1968年7月12日生まれ/栃木県出身
1990年に劇団「ブラボーカンパニー」旗揚げ。舞台演出だけでなく放送作家としても活動し、「笑っていいとも!」「いきなり!黄金伝説。」などの人気番組を手掛け、自身の舞台作品を映画化した『大洗にも星はふるなり』(09)で映画監督デビュー。深夜ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ(11〜16)や映画『銀魂』シリーズ(17、18)などコメディセンスを存分に活かした独特の世界観で支持を集める、エンタメ界のヒットメーカー。

PROFILE

映画[脚本・監督]

大洗にも星はふるなり(09)
劇場版 ミューズの鏡〜マイプリティドール〜(12)
コドモ警察(13)
HK/変態仮面(13)
HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス(16)
俺はまだ本気出してないだけ(13)
薔薇色のブー子(14)
女子ーズ(14)
明烏(15)
銀魂(17)
銀魂2 掟は破るためにこそある(18)
斉木楠雄のΨ難(17)
50回目のファーストキス(18)

TVドラマ[脚本・演出]

33分探偵(08)
帰ってこさせられた33分探偵(09)
勇者ヨシヒコと魔王の城(11)
勇者ヨシヒコと悪霊の鍵(12)
勇者ヨシヒコと導かれし七人(16)
ミューズの鏡(12)
コドモ警察(12)
メグたんって魔法つかえるの?(12)
天魔さんがゆく(13)
裁判長っ!おなか空きました!(13)
新解釈・日本史(14)
「the TEAM NACS perfect show」~なんでこんな時に~(14)
アオイホノオ(14)
ニーチェ先生(16)
スーパーサラリーマン左江内氏(17)
今日から俺は!!(18)
聖☆おにいさん(19)

  • 脚本作りの苦労を教えて下さい。

    今回は大変でしたね!助監督にガチのヲタクがいたので彼に「あり」「なし」の判断をしてもらいつつ、皆で力を合わせて書き上げた脚本です。原作のふじた先生にも赤をたくさん入れてもらったし、僕1人の知識だけでは到底無理だった。アニメイトに通ってBL本を買って、相当勉強しましたよ!でも一番苦労したのは、ヲタクな人にもヲタクじゃない人にも観てもらえる映画にしなきゃなと思った点。あまりにもヲタクに振れ過ぎちゃうと……ヲタクじゃない人は「延々と何言ってるんだろう?」ってずっと意味が分からない映画になってしまう。でも絶対的にヲタクの人達に支持される映画じゃないとダメだとも思った。ヲタクの人たちを完全に無視して、僕らが勝手に想像したヲタク文化ってものをやってしまうとおそらくこの映画はダメだろうなと。その匙加減を皆で探りながら作っていった本だし、そういう意味ではとても難しい題材でした。

  • 原作にはないミュージカル要素も映画ならではだと
    思いますが、この発想はどこから?

    アニソンというくらいだから、アニメと歌って強いつながりがあるし相性がいいですよね。今回はアニメ映画ではありませんが、それと同じくらいヲタク文化と歌には親和性がある気がして。楽曲はアニメ音楽の大家にお願いしたかったので、鷺巣詩郎さんに思い切ってオファーしたら受けていただいてビックリしましたね。よくやっていただいたなって、いまだに思っています(笑)。

  • 高畑充希さん、山﨑賢人さんは
    共に再タッグとなりますね。

    高畑さんとは『女子―ズ』(14)以来でしたが、よく戻ってきてくれました(笑)。ダンスや歌に関しては彼女の場合全く心配していなかったし、来るべくして来た役だと思います。成海のかわいらしさも原作に忠実に体現してくれたし、ちょっとおかしな目つきなんかも躊躇なくやってくれてヲタクっていう人種をうまく表現してくれました。逆に山﨑くんには最初「ダンサーの血が流れてない!」って言ってたんだけど(笑)、よくあそこまで仕上げてきてくれたなと。コメディ的な芝居も本人が好きみたいで、例えば"麦茶のシーン"なんかも自分からやりたいって言ってくれたんですよ。

  • 菜々緒さん、斎藤工さんも
    インパクトの強いキャラクターでした。

    お2人共がんばってくれましたね。喧嘩のシーンは普段の僕はああいう下品なセリフは書かないんですけど(笑)、ふじた先生からのリクエストだったので思いっ切りやってもらいました。お2人は終始、ノリノリでしたけどね(笑)。

  • 福田組常連のムロツヨシさん、佐藤二朗さん、
    そして今回は賀来賢人さんも出演されています。

    いつも言っているんですけど、僕はムロくんと二朗さんを絶対出そうと思っているわけじゃないんですよ。でも本を書いていると、なぜか「いる」んですよね(笑)。新たに賀来賢人くんっていう"福田組3人目の男"も登場して、結果的に濃いメンバーにはなったと思います。

  • 監督の思う"今のヲタク像"とは
    どんなものでしょうか。

    次のエンターテイメント界を制するのはヲタクだと僕は思ってます。だって何かひとつを好きになったら、そこに全精力とすごい熱量を注げるんですよ。それってすごい力になると思いませんか?あの一途さは真似できるものじゃないと思う。ただ彼らがエンタメ業界の仕事をやりたいと思ってくれるかは、また別の問題なんですけどね(笑)。

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